5月5日NHKスペシャル 新生歌舞伎座 を気持ちよく見ていた。 杮落し 4月千秋楽の最後の舞台 勧進帳、幸四郎丈の記念回数と重なってその場にいた人たちは より一層感激している場面なのだけれど あれはいけない いただけない
なんと 弁慶の飛び六方を観客がそろえた手拍子で送った。
学芸会もどきの歌を聴きもせず観客が飛び跳ね日ごろの運動不足解消をする気持ちはうなずけないことでもないが和物の舞台に観客の勝手なリズムを それも芸のない 一気飲みを促すようなリズムを向けることはないのではないか。
泉鏡花の歌行燈の主人公は若気の至りで 間 で 一人の名人を死に至らせてしまうのだが 日本の音楽を聴いていると それも実際に起こりえるような気持ちがする。
古典舞台の真剣勝負の世界に素人が気易く入るべきではないと私は思う。
話はころりと変わるが 歌行燈のもう一人の主人公、 作中に描かれる 彼女の不器用さが子供のころからどんなに私にとっての救いであったか知れない。 映画 獅子の座に出てくる少年と彼女が私にとってのある意味ヒーロー ヒロイン だった。
兼高かおるさん とお呼びしては失礼とは思うけれど 子供のころ白黒のテレビで画面に飛ぶJalの飛行機にあこがれていた自分としては先生 という一般的な呼びかけではちょっと違う感じがする。
4月26日 六本木のグランドハイアットの開業10周年のパーティーにお呼ばれ、テーブルの向いが兼高かおるさんだった。
番組を拝見して外国に興味を持ったと申し上げると ”それで日本から外に出て活動するといった状態になりましたか?”とおっしゃられた。
お若い時からずっとイメージが変わらず 食事もきちんと召し上がられる。
ある程度の歳になっても ごちゃごちゃ健康のことを言わず おいしそうに食事をすることがマナーと私は思っている。
ひょっとして書いたことかもしれないが グランドハイアットを建設している時 日本料理 旬房 に納める作品の打ち合わせに行って 係の方が入口に出ていらっしゃるのを待つ間 警備のおじさんと話をしていた。
おじさんは 毎晩夜勤でさみしいので釣りに行って捕った小魚を水槽に入れて机の上に置き 眺めているのだ と そこにいる魚の説明をしてくれた。
机の前に屈んで魚を見ながら感心していると おじさんが エスカレーターから会社の人がでてきたことを教えてくれたのであわてて振り向いたら 首をひねってひどい痛みに襲われた。 そして 秘書さんと思っていたのに現れたのは社長さんで 私の初対面のことばは”ウー イテテテ”だった。 ちゃんと着物も着て行ったのに、、、 どうして私は滑って転ぶのだ!
それから10年とは
六本木ヒルズ10周年記念パーティに濃紺の無地の着物に
この写真の刺繍のある帯を締めて行った。
美術館の出口でこの帯を下さった友人が私の後ろ姿の写真をとっていると
出ていらした男性が大変褒めて下さった。
外人に帯をプレゼントしたりしていたらご自分で収集するようになってしまわれたとか。
明治始めの物らしいけれどこんなに良い刺繍で汚れてないものも珍しい と言って下さった。
昨夜六本木ヒルズが出来て10周年のパーティで クロースアップ マジシャン の前田先生ご夫妻とお話しする時間が持てた。
いつもアークの会でお目に掛るけれど人気者の先生はファンに囲まれていらしてなかなかこのような機会はない。
お若い時は常にマジックの動きを体でし続けていらしたがこのころになって実際につながる動きではなく 合気道に熱中していらっしゃるとおっしゃって大変美しい型の写真を見せてくださった。
気合い 間 立ち姿 以前日本人は同じ側の手足を一緒に動かしていたこと その功能 うなづけることばかりだった。
小学校二年生の時 体操の試験をしますといわれ 雨の日だったので教壇上で数人ずつ足踏みをした時 私は テストだ と緊張して昔の日本人の歩き方をしてしまったことが忘れられない。
気を抜いただらしのない姿勢になってしまっているこの日頃を反省。
4月22日朝太田の庭です。古い木に小粒の花がたくさん咲いています。
園田氏のお話を聞きたくて オール学習院の集い へ
小山観翁氏とともに私たち国劇部関係者が誇る存在である園田先輩の講演はいつもながら保存しなければもったいないような内容豊富なものだった。
習い事について: 日本では 練習と言わず 稽古する という文化がある という言葉に 同感
以前目を通したことのある 佐藤優氏の’自壊する帝国’ を最近読み終えたところに ’リーガの街に惹かれて’ という写真展の案内をいただいた。
自壊する帝国 にでてくるサーシャ という人物のふるさとがリーガなので とても興味をそそられた。
写真で見るリーガは 空気が澄み きりっとしている という印象を受けたのは 写真の撮り様なのか は解らないけれど こんなすっきりしたところが サーシャ と年の離れた妻 が住む町だったのだ というのが 意外なことにも ぴったりなことにも思えた。
昨年の 輝ける平家 その2 に出品した ’潔’。
簡単な屏風仕立てにしてありましたが 壁面に広げ平面として展示しました。
この春 ちゃんとした屏風にしておこうと思いましたら東京松屋さんが ’私どものやりかたで致します。’ と仕立て直して下さったのがこれです。
大変良い紙を使ってきちんとした表具をして下さいましたので見違えるように 品良く 作品に広がりが出ました。
これがセンス です。 ありがとうございます。
嬉しいご報告を
PCのご機嫌が直ったようです。
昨夜の写真 私の左に立っていらっしゃるのがPrince Faisal。 King Faisal Center for Research and Islamic Studies の ディレクターをしていらっしゃいます。
真ん中奥の方がこの建物の中にある古文書修復センターの所長さんです。
もろもろになった教典を 和紙と日本の糊を使ってなおすことを 25年前にイギリス人から教えられたと伺いました。そのうちそこの写真をご覧いただきます。
I don’t know why I can’t write this in Japanese. Something is wrong with my PC. Can’t change from English to Japanese.
Finally I wrote the letter to the prince and sent the pictures this afternoon. I was very lazy to do it.This is the picture after the workshop at the King Faisal Center for Research and Islamic Studies in Riyadh last month.
Every friends who look at this picture, say we all look happy. Yes I was happy.
我が家の桜です。朝8時です。
夏祭を一番前の席で見たと書いたけれど海老蔵丈がファーっとかフーっとか動作の時発する息遣いまで聞こえた。 ひとつひとつの動作を丁寧にしていることもよくわかり好感が持てた。
ふっとした瞬間十一代目の面影がよぎり何とも言えない 不思議な気持ちがする。
血がつながる という不思議さを思う。
3月12日
国劇部の後輩で歌舞伎のプロになっている市川新蔵丈のお陰で 今日は10人ほど一緒に ル テアトル東京で一、二列中央の席で夏祭を観る事が出来た。
殺しの場用にナイロンの風呂敷が配られ、みんなで身構えていたが 一度二席ほど隣の人の前にポチャリと着たくらいで済んでしまった。
昔新橋演舞場で楽の日にこの出し物を花道わきで父と見たときは 水より血糊がひどく そのおどろおどろらしさが忘れられない。
今回新蔵丈は大役、敵役、主人公 団七 の舅役だったがとても素晴らしかった。
以前新蔵丈の講演を聞いて 大変お上手なのでもっとたくさんの人たちに聞いてもらいたいと思ったことがある。海外公演に団十郎丈と一緒にいらした時の弥次さん喜多さんのようなおもしろい話もいろいろ伺った
。大きな損失感を持っていらっしゃるに違いない と お気の毒だけれど この先の市川家のためにしっかりがんばっていただかなくては とみんなで願うばかり
帰りの機内で007を楽しもうと思ったら途中で時々ガクッと寝たらしくまとまらなかったので もう一度挑戦した時はこれから良いところ という時着陸してしまい残念。
時差や疲れは考えないで日常に戻るのが私の健康法なのだけれど 王子様のことを書こうと思っていたのに 時が流れてしまい 後でゆっくり書きましょう という気持ちになってしまった。 今もいただいたクッキーを口にしながらキーを叩いている。
リヤドに3泊 ドバイに2泊 の間にワークショップ3回デモンストレーション1回、壇上での短いスピーチ1回を行って 何か忙しいなあと思っていたが今改めて泊数を数えたらホテルに泊まらず
機内泊の夜を過ごしていたので そういうことだったのかと解った次第。
サウジアラビアで アート、クラフト学校 と日本大使館内では 若い女性が対象。ファイサル国王イスラム研究所では成人男性相手に日本のいろいろな話を交えながら 実際に筆を持って作品を書いてもらった。
宗教的なこと西洋との世界観の違いに気をつける、 ということで 出発前はいつもの海外旅行とは同じに考えない と自分に言い聞かせていたが 私の会場の中は 日本に興味を持ってきている人たちなので、年号だけは今から何年前という言い方で西暦 を使わなかったが、 後は自由に 気楽に 楽しく みんなでにこにこしながら時間を過ごした。ユーモアも十分通じ 新鮮で純粋な良い面を見せていただいた。
さて 後はおいおい
私の王子様!イェイ!
サウジアラビアの王子様 聖徳太子 受楽寺 心 に大興奮