7/25 アジアハウス受付に

2014.7.25

アジアハウスで働いている知り合いは夏休みをとっているのだが、Tシャツを届けに受付へ。

 

入り口の隅に各国の手芸品等が入ったガラスケースがあり、珍しい布等で丁寧に作られた装飾品を求めるのが楽しみだったが、それがなくなっていた。

 

去年までの何となく文化交流のために、という地味な空気はなく、アジアの経済活動に目を向けようという元気な雰囲気だった。

能力?

2014.7.23

ロンドンのAsia House の方が去年私に会った時 これから先あなたの作品に会員の注目が行くよう応援してあげるから新しくホームページを立ち上げて と言ってくださった。

ご親切にも東京松屋さんが協力してくださり新しくホームページを作ってくださった。

私がハシハシせず 内容がまだおおざっぱなままになっているのを 今年 又その方にロンドンで会う時どう言い訳しよう と まるで夏休みの宿題をしないで学校に行くことになったような心細さだった。

ところが 私の予定と彼女の夏休みがぶつかってしまい会えない事になり、 残念 なのだが ちょっとほっとした。

旅行から帰ったら今度こそしっかりしよう 松屋さんにも本当は出発前に今の様子をお話ししなければ などと 考えていたら、 足りないものを買いにたまたま入ろうとしたデパートの入り口で東京松屋さんのお嬢様にお会いした.

なんという幸運。

でもこのようなことは私には良くおこる事なので余りびっくりはしない。

以前 シェイクスピアの作品を題材に書展をした時 あのお忙しい小田島雄志先生に地下鉄路上入り口でばったりお会いした。”ボクちょうど暇です。”とおっしゃって お茶をいただきながら準備状態を説明したら 先生は急に出来の悪い生徒に対する態度になっておしまいになり ”こんなことで 私はもう心配で心配でたまらなくなりました。あなたのお手伝いをしてくださるという方に

こうこうしかじか この本 あの本からこうして ああして とお願いしてください。” とその後は頼りない私抜きで すっかり最後まで目を配ってくださった。

その後 しばらくして ちょっと 本当はここを小田島先生に伺えたなら と思っている時、 ただ友人との待ち合わせのため聞いた事もない新しいホテルの前に私が立っていたら ”宝塚の会に呼ばれて初めてこのホテルに来ました。” とおっしゃる先生にお会いした。もちろん伺いたい事を伺えた。

もう一つ足すなら 私の手には先生がお書きになったシェイクスピア関係の本がたまたまあった という何とも言えない 調子の良さ だったのには私もちょっと驚いた。

さて本当に驚いたことは 私と先生の間にたって、シェイクスピアの原本からどこをどうどの私の文字に当てはめるか、 細かい事をしっかりやってくださった優秀な同級生に対して、 小田島先生が まことに丁寧な文章の手紙を、あなたもご苦労様でした といったものでなく、先生が彼女にお願いして手伝って頂いたことに感謝して という態度の内容のものを下さった事だった。

明日からイギリス 書のクラス7年目 です。

2014.7.22

今年 11月25日から鳩居堂さんでの書作展のタイトル 異 です。

是非実物をご覧下さいますよう。

 

パガニーニ

2014.7.19

もうじき出かける為のスーツケースの蓋をやっと締め パガニーニを見に日比谷へ。

旅の支度が積もり積もっているいろいろな事物の整理から始まる といういつもの悲しい現実。

さて映画館で前後左右に観客がいるのは久しぶり。

演奏会の盛り上がる様子が 条件の良い時の歌舞伎と同じでわくわくした。

とても良く出来た音楽映画で コンサート、 二つあったベートーベンの映画に続き 会場を出たところでサウンドトラック版CDを買う。

劇中で大事な意味を持つ歌曲の日本語訳が画面の下の決まりきったところではなく、効果的な場所に出されていた。

内容を理解しながら美しい歌声を十分に楽しむことができた。

さてCDを聞きましょう。

 

ちょっと困ったことに

2014.7.12

7月10日

大きな台風が、、、という時に、予定していた歌舞伎座夜の部へ

その日その日によって観客の層も違う事が解る歌舞伎座だけれど、今夜は今日の観客のせいとばかりとはいえないのではないかという反応を見た。

岡本綺堂の修善寺物語

昭和45、6年 太田市の出来て間もない市民会館で先々代の三津五郎丈一座の修善寺物語公演があった。

父がこの舞台を呼ぶのにかかわっていた。

当時三津五郎さんの奥様と私がお茶でご一緒だったこともあり舞台が始まるまで三津五郎さんを個人でいろいろ珍しい品を集めている小さな博物館のようなところにお連れしたり、劇場前の花輪に布団屋さんで作ってもらった座布団を組み込んで贈ったりした。

物知りの三津五郎さんは私と父にいろいろなことを教えてくださり 博物館とはちょっと言えない展示部屋にある品々にも興味を示してくださった。

夜奥様から電話を頂き大変喜んで戻りましたのでお礼をそのうち、、 と そのことについてはまたいつか にして、、、

満員の観客は芝居に感激、続く口上で ”こんなに皆様が喜んでくださるのにどうして私たちをもっと太田に呼んでは下さらないのですか?” と歌舞伎の口調で三津五郎さんはパッと見事にその場の空気を一つにまとめそれを大きな渦のようなものに盛り上げてみせた。それは見事だった。

さて 今夜の同じ出し物

最後 夜叉王の、わが娘ではあるが若い女性が死の苦しみにあるところを観察するのは面打ちの自分にとってまたとない機会 といった意味の肝心な台詞で  理解出来ない という失笑があちこちから起きた。

どうも連日起きているのではないかと思えるような 当然のあっけらかんとした笑いだった。

芝居で自分に理解出来ないことがあったら 何だろうと疑問を持つ 知らない世界を学ぶ という考えはないらしい。

自分に解るものしか解ろうとしない ということではないかしらん。

画像でよく見る 歌を聴かず観客が声を出しながら飛び跳ねている、自分の為だけに音楽会を利用する様子を思った。

ちょっと困ったことになってきていやしないかしら?

 

山茶花クラブ文芸朗読会とブライス先生の思い出を語る会

2014.7.5

学習院で題名のような会に出席

関係者は校内で優秀だった方達なので まさか私がほんの少々でも出入りするようになるとは夢にも思わなかった。

ワーズワース とバーンズ に関する書展では大変助けて頂いた。

アイルランド スコットランド イングランド の歌を原語 日本語で歌われた先生がいらして、

バーンズの ”我が心はハイランドにあり” という詩が 日本の ふるさと のメロディにぴったり合ったのにはビックリ。いつか 現地の人の前で披露しよう。

ピラミッド校舎がなくなり四角くて高い建物が校内に多くなった。

plane living high thinking が学習院のモットー と主催者の荒井先生がご挨拶の中でおっしゃる。

まさに太陽の真下で

2014.7.3

帝国ホテル レ セゾン のシェフ ヴォワザンさんがシャンパーニュ騎士団 オフィシェ ドヌール を受賞されたお祝いのメニュー をいただきに。

優しく凝ったコースの最後のデザート まさに太陽の真下で というジュレ、グラス一杯 は見事だった。

豪華な室内でなく 言葉の通りからっとした空気の中 きらめく水の面を見ながらいただいているような錯覚に陥った。

いつかアンコール をお願いしよう。

周りに他の客がいなかったので 思わず一枚撮った写真はそのうちに

ブログ

2014.7.2

数年前 ある親切なその分野で先頭を走っていらっしゃる方が、 私にホームページ そしてブログを持つよう 勧めてくださった。

言われるまま その後すぐにその場を作ったので彼女に早いと驚かれた。

今朝 東京駅近くでの待ち合わせのため準備していると ”先生 今日はお習字が、、、”というメールが

”アレー またやってしまった!” と自分では余りびっくりはしなかったが ”私がいないのを良い事にさぼらないで ちゃんと書いて送ってね” と電話をしたら こんな感じです と写真が送られてきた。

一人は書いているのにもう一人はメールかなにかしている。”メールしないで字を書いて” と返事を送ったら ”今 。。さんが 国立博物館 平成館 書譜 と調べると先生のブログが出てきたと言っています。” とのこと。

勝手なもので ”よく それに気づいて下さってありがとう!嬉しい!” と態度が変わってしまった。何ということ。

すべった 転んだ というお恥ずかしい内容の私のブログを見て 一緒に勉強したいと思いました、 とおっしゃってくださる奇特な方たちもいらして 今の世の中はこうして話が広がって行くのだ と実感しています。

 

書譜をひとりじめ

2014.6.25

故宮博展開始二日目の今朝9時40分頃に国博の門をくぐると 白菜の列は既に庭の中グルグル状態。

申し訳ないような思いで平成館へ。”始まったばかりでまだ内容を掴めておりません” という親切な係の方達の助言を聞きながら書譜に向かって突進。

最後の部屋に全巻広げてあった。

胸高鳴り 胸ときめき どの場所のどの字を見ても懐かしい。

頭の中に描いているだけで、今まで会えなかった立派に成長した実の我が子に会うというか、良いものの存在を自分の体で再確認する というか

なんでもよいけれど 素晴らしい!

見やすい展示で 毛の先一本の表情までよくわかる。

こういうものを見ていればおかしな字は書けないはず。

30分程書譜を一人で拝見させていただきました。

バンザイ!バンザイ!バンザイ!

夏至

2014.6.21

今日は誕生日

長く使ってちょっとあやしくなってきた携帯電話、使った後 その時の内容を把握しているような動きをする動画?が気に入っているので手放したくはないのだけれど、今日 新機種に替える事とした。

私から何か知らせがないときは 新機種に振り回されているのだと同情のうえご容赦を

ボク トラノモン

2014.6.10

6月10日

明日オープンの虎ノ門ヒルズ内覧会へ。

オフィス部門とホテル部門を見せて頂く。

良いお天気で中庭の緑が美しい。

”トラ子ちゃん 何てかわいいのでしょう!” と言ったら

”違います。トラノモン です。”と優しく訂正されてしまった。

でも かわいい。

お土産用トラ子ちゃん もとい トラノモンちゃんがないのが残念!

奈良へ

2014.6.10

6月9日

奈良の山奥に陶器の絵付けならぬ字付けへ。

私自身としては陶器に字を書く事は気乗りがしない分野だが 何事も経験、と いろいろ試しているうちに これなら良心に恥じない と思う種類が出てきた。

何でもいやがらずにやってみるもの と 反省。

のめり込むものではないので 良い楽しみになるかもしれない。

その後 暑い というより 熱い日差しの中 東大寺周辺を歩き回った。

戒壇堂の階段に座り緑を渡る風の中で、豪華な時を過ごしているという実感がたまらなかった。

大徳寺法堂で音禅法要

2014.6.10

6月7日

音楽家 ツトムヤマシタ氏の音禅法要に

ここしばらくの 詰まった日程とあまりのお天気の悪さ に洋服で出席と決める。

三年前初めて同じ法要に出席した時は畳にきちんとお座りで 足が痺れなかったのが不思議だったが今回は椅子席なので何となく気楽になる。

周囲の私を思ってくださる方達が ”先生の着物と洋服姿には雲泥の差があるのだからきちんとしなくてはいけません” といつも言ってくださるのだが そのご好意に対して失礼してしまう事が多い。

法要が始まるのを待つ間 前回はシーン としていたのに 今回ざわついているのは椅子席の雰囲気の為か と 中身が大事とばかりは言っていられないことを実感。

暗い堂内、高い天井に龍の画、四方を開け緑の風が吹き渡る。

先ほど 初めて今宮神社を訪ね あぶり餅を両側のお店で公平に食べてみた。

小指の先位の小さな焼いたお餅が串に刺してありタレがかかっている。

一皿13本 二軒のお店で計26本 一つ一つ食べてはいられないので二三本一緒に口に入れてパクパクいただく。

後からのお店のほうが愛想は良いが味は今ひとつで 思わず通りをもう一度渡って ”大きな声では言えないけれどお宅のほうがずっと美味しい”と耳打ちしてしまった。

さすが いささか妙な後味になったことを 直後に伺った大仙院の大和尚様にお話ししたら、”あんた このことは人様には言わないほうがいい”とご忠告いただいてしまった。

さて 法要が始まります。

 

 

 

内から外へ

2014.6.6

6月に入って いつもよりバタバタ状態の毎日が続いている。

昨日はどうにもにぶい動きになってしまったので こういうときこそ鰻 と 4時半 恥ずかしさを忍んで暖簾をくぐったら なんと何人もテーブルについていた。おかしい時間にしっかりした食事をする人がいるのだと驚く。でもお昼を頂いた後 数時間で鰻 という私も人様からは驚かれるに違いない。

さて鰻の話ではなく

今日はイギリス湖水地方のハイアムホールで一週間の焼物のクラスを10年以上持っていらした道川省三先生と私の作品を展示しながらのお茶会があり 10人ほどのお客様三組の方々に道川先生とご一緒にいろいろお話ししたりご案内させて頂いた。

定められたお茶席を巡るお茶会と違い和気あいあい質疑応答など 三組それぞれの個性があり大変楽しかった。

道川先生が最後の組の時 先生の作品は内から外への力が特徴で それを身につけたいと外国での講習会には多くの人たちが参加する とおっしゃった。

書も芯がないものはただの麦わら棒 などなど師匠に言われ続けた私も 心から 身を以てこの意見に同意。

この認識だけでも嬉しい一日でした。

明日は京都 月曜に帰り火曜日虎ノ門ヒルズの内覧会 とまだしばらく興味津々の日々が続きます。

思い出しました。

2014.5.21

昨夕菊之助丈の鏡獅子の前半、観客が吸い寄せられるように シーン と緊張して舞台を見つめていた時、9列16番の若い男性が両手を組んで上にのばし思いっきり伸びをした。

うっかりするとだれることもある前半だが これは 将来 菊之助丈の鏡獅子を見た事がある と自慢する世代が出てくる、と、これからがとても楽しみになるような舞台だった。

無礼な9−16は少しメタボで黒髪だったのでもし外人だったら帰る時”あなたが何をやったか解るのか?” といおうか と思ったが 日本人と解り、 隣のガールフレンドか関係者が彼のことを恥ずかしいと思わないようなら それこそ恥ずかしい、それにしても、、、 といろいろ考えた。

今思い出したこと。

昔 偉い先生方のお茶会のお手伝いをした時  例によって、あちらに座る、誰が座る、とあららこららとご婦人方がしている時 誰かに呼ばれた留学生のグループがうるさかった。畳の上の彼らの前に行って座り何気なく ”しゃべっていると私があなたたちを蹴飛ばしてこの部屋から追い出すわよ” といったところ一瞬にして彼らが静かになった。

もし主催者側に私の言葉が聞こえたら 彼らが私をその部屋からキックアウト したことだろう。

9列16番は獅子になった後半を見て拍手をしていたが 遅い!!