元気がなくなるので振り返るのは得意でないが、 今回の書展は 最悪の状態になっても作品を陳列、
映像だけでも残すことで会場キャンセルは避けよう
という考えのもとに準備してきた。
開場前の時間を使い ホームページ用のフィルムを二日間撮っていただいた。
その場限りでの締まりのない話には慣れているが、
整理されていない頭脳はこの際全く頼りにならず、
相手がいないところで言いたいことを伝える難しさを思い知った。
まあ 自分は変われないので 素のままでいくより仕方がない。
1985年銀座の越後屋美術サロンでの会に始まり、
鳩居堂さんでは1991年から今回で15回。 ということが話に必要でわかった。 長い時間が経っている。 自分は変わっていないと思っていても
時代、世の中、周囲の人々の様子は時が流れる限り変化していく。 心の中は変わっていない皆様と会い、
もう会えない皆様のことを一緒に思い出し、 自己、個性、などという小さいことを考えないで書の古典を学んでいく、
という私の姿勢をもうこの際 大っぴらに言葉にしても許される かな
と思ってカメラに向かって話しました。
一条天皇
中宮定子
清少納言