昨夕から眠気におそわれ 夜のクラスの前
大きい下敷きを膝に巻いて目をつぶっていた
後で聞いたところによると
一人が 私に気づき
「音をたてるな 時間まで部屋に入るな」と皆に言ったそうな
クラス三十分程で「私達は真面目に続けるから早くベッドに」と
今朝「普通は先生が生徒の面倒をみるのにこのクラスでは生徒が
先生の世話を焼く」と言われた
※写真はプレゼントされた花
八十に近い 毎年ロンドンから参加して下さる女性が
「私には子供がいない アイルランド系の父方のいとこしかいないので
母の遺品のこの本をあげたい」と革張りのポケット詩集を持ってきて下さった
手に馴染んだ バーンズの詩集は 彼女の母が 又 その前の時代の親から
もらったものという
クラスで 今回の展覧会で どの字を どのバーンズの詩に合わせて
私が書いたか を 写真を見ながら説明 スコットランドの発声で
詩を読んでもらっていると 皆が一緒に暗唱している
子供の頃から 私はあまり詩という分野が好きではなかったが
良いものだなあ としみじみ思う
そういえば 私の母はよく「みやこに雨のふる如く・・・」と言っていたっけ
一流大学を卒業 有名企業に就職が決まっているKちゃん
外国を見る良い機会 と一緒に来ている
旅行者の一学生では経験できないことをいろいろ体験できる
というのが 私からの プレゼント
と思い 観光は年をとってからできるのだからと一人で現地の人と
長い時間一緒に仕事をすることで過ごせるように計らった
どんどん英語にも慣れ こちらの人に対する態度も自然になってきた
総領事に「親子三人で来たのは 親孝行ですね」
といわれたKちゃんは
「大先生への恩返しだと思って来ました」と意外な答えを返した
幼児の時から 私の父に飛びついたり抱きついたりしながら
書を習っていた彼は 中学の時 私の父に別れたが
自分から進んで述べた弔辞に多くの人が涙を流した
そうか 普通の子供なら 若い者同士で 気楽に旅する方が良い
僕は後から とか 留守番を とか言って 年上の人達と
固苦しい(と想像されがちな)総領事との昼食会が予定に入っているような
旅を 初めての海外旅行には選ばないだろう
大先生が喜ぶこと すなわち それは 大先生の娘が活動することのために
Kちゃんは来てくれたのか と閉じていた側の窓が開いて
新しい空気が流れ込んできたような感じがした
ありがとうKちゃん
スーパーマリオのT-SHIRTを着た運動不足 ゲームオタクに見える
九才位の男の子が 父親を従えて「日本 日本」と入ってきた
父親が何か説明しようとすると「お父さん 知らないことは黙っていてよ」
という感じ
日本のキャンディをあげようとすると大喜び
「まずは お父さんにあげなさい」と言うと
父親は「いや 私は食べない」と言うので
「こういう時 子供が 何か差し出したら 受け取らないといけない」
とお説教をする
自分の趣味より その場で どう自分の子供を育てるのか
ではないかしらん
展示会場で デモンストレーションをするものと思っていたら
教会の祭壇の上で ということになり
開始時間二十分前になって急遽紙を大きく貼る
後ろから映すカメラがないので 書いたものを
女性軍に持ってかわいらしく通路を歩いてもらった
領事館のジョアンナさんが まずバーンズの詩を読み
私が書き 歩く間 もう一度 読み上げてくださる
普段の英語と違う もの悲しいような 重い発音に
スコットランドにいるのだと思う
7月13日
震災への援助に対する礼に続き
スピーチを1971年 誠次さんと エジンバラを通りセント・アンドリューズに
行った話から始める
ハンディ7だった誠次さんは あこがれのセント・アンドリューズでのゴルフで
強い風 背の高い草だらけのコースに 持参したボールを全てなくして
一緒に廻った 現地の人に ボールをあげましょうと言われたことが悲しくて
ハーフで早々に切り上げ ロンドンに帰ってしまったと話していたら
当時のことが思われて 涙声になってしまった
こちらの知人が 後から 舞台に上がって
あなたを抱きしめてあげたかったと言って下さった
7月13日
裕美ちゃん活躍
太田で神社の巫女さんをしている裕美ちゃんはおじいさんの代から
天心書道会で一緒に書の勉強をしている
仕事のお陰で横笛や篳篥を演奏できる
田良原総領事館に オープニングセレモニーの開始に
二曲披露するようにと依頼をいただきこれがセントジョンズ教会堂での晴れ姿
それに先立ち 教会中庭で練習したが 目の先の丘にはエジンバラ城 周囲には
昔からの多くのお墓
歴史は多くの戦いに明け暮れなければならなかった人々の様子を伝えている
日本独特の音色と調べで空気をなだらかに浄化している感があった
はるかさんと私は 早くにトム会場へ
昨日 男性三人に実際を任せた飾り付けを確認に
教会に戻ると殆ど準備は整い はるかさんの旦那様が
私達が 会場の片側に寄せるだけにしておこうと言っていた
数多くの椅子を 見えないところに全部移して下さっていた
折角準備を終えようとしていたところ 少しづつ作品の間隔を
つめたり 高さを変えていったりする
心の中で申し訳ない と思っても 指摘される通りに直すと
見る間に会場が引き締まるのが解る
手伝って下さる方達はベテランで やるだけのことはあると
承知している人ばかりなので 全く誰もイヤな顔一つしない
何と素晴らしい皆さんなのでしょう
エジンバラの人たちが その手際の良さ
人の良さを ほめること ほめること
※写真はトム会場 軸を掛ける準備をするはるかさんの勇姿
トム会場
7月11日
成田で朝御飯をいただき、やっと人ごこちがついたところ
食物に敏感に反応する身体なので元気はないと時は空腹な時と単純明快
太田も両国も留守は任せてと言ってくださる方たちのお陰で
安心して旅に出られるのは大きい幸せと思っている
今回のエジンバラは2箇所で同時に展覧会を開催することになり
デモンストレーションもあったりで 一緒にいらして下さる七人の方達に
分けて荷物を持っていただいていなければどうにもならない
エジンバラの領事館の方に 準備は整いました
後は現地 エジンバラ域で壁の一部か宝石を入手して文鎮にするだけです
とメールを差しあげたら
宝石とまいりませんが 海辺に行って出来るだけ美しい石を拾ってまいりました
とお返事をいただいたデモンストレーションの時 紙に乗った
海辺の石を見たらどんな気持ちになるかしら
今回は バーンズの詩四隅に それぞれの 風を書く予定です行ってきます
5月Higham Hallの皆さんが日本を訪れた時 ’私の会社にも壁面があるので一カ月提供しよう’ と申し出て下さったのがTomさん。
ポスターの案を送っても返事がなかなか来ないと思っていたら 会社に人を入れることに対して保険会社との調整がとれなかったとのこと。
前もって電話をしての予約制にする事で落ち着いたらしい。
作品を用意したり又バーンズを何度も読み直したりで 友人に助けてもらいながら どうにか数を整えた。
お陰でバーンズの世界がほんのちょっと身近になった感じがする。
日本の気候風土にあっては解らない厳しい環境での生活 と同情。 強いものだけが生き残る世界なのかもしれないと思う。
彼らからみれば 我ら日本人は 何と呑気で持っている幸せに気づかない国民なのか と思うか ちまちまこまかいことで右往左往しているのは気の毒だ というところ かもしれない。
13日14日セントジョンズ教会での展覧会もTom会場での展覧会も 何もないところから あと少しで初日を迎えるところまできたと思うと 周囲のいろいろな分野の多くの方々の力のお陰だということのみが思われる。
皆さまありがとうございます。
さて旅行の用意をしなくては。
又報告しますね。
皆さまお楽しみに
アレックス夫妻のおみやげ 王室御用マーク入りの傘を 荒れ模様の天気予報を聞いて 用意
大風と雨は幸い屋内にいた時過ぎて行ったが その後 強い日差しに 開いてビックリ 思わず深く 顔を中に隠して歩くことになった。
5月18日
イギリスで財をなした人や引退した人たちがよい景色の中でゆったりとした後半人生を過ごすために移り住む という湖水地方
Higham Hall カレッジの建物の周囲にも緑と水のなかに羊しかいない
知的水準が高く年輩の割には元気いっぱい 興味津津のグループに対して3人の気が働く知人とマイクロバスを準備
そして 団扇四本
就職が決まったKちゃんに明治神宮について車内で説明してもらう
六本木ヒルズ 日本橋 三越、稲荷町の東京松屋さんで準備して下さったお稲荷さんとタイ焼きが大好評、江戸唐紙に感激した後浅草でゆっくりする というコースは 素晴らしいお天気の中でめでたく終了となりました
三越の天女が良い集合場所となり たまたま染色展覧会をやっていたこともあり全員が満足するものが館内にあり 成功
団扇を振りかざしながら大声で1670年からのお店と説明したのが強い印象を与えたらしい
日本の歴史が外国においての我らの強い味方 私たちが唯一持っている武器 ということを長年実感している。
5月16日
イギリス湖水地方のハイアムホール カレッジの関係者13人を一日京都観光に
私は仁和寺を訪れるのは初めて
平経正が琵琶の名器青山を法親王に返しに来たのがここなのだ と感激を新たにした。
宿坊に泊まった皆は 朝6時の御勤めに参加したとか
次に訪ねた金閣寺で 今まで安易で美しくない姿 と思っていた 折畳み傘を旗代わりに目印として掲げて歩くガイドさんと同じことをしている自分に気づく
興味を持つところでバラバラに立ち止まってしまう人達をまとめて歩くのはなかなか大変で 私の大声が役に立つ
二年前お孫さんがハイアムホールに滞在したので大仙院のご家族が歓待してくださる
大和尚様もとてもお元気で嬉しい
写真は 皆一緒に 5月12日
7月13日 14日のエディンバラでの展覧会
スコットランドの詩人 ロバート バーンズ の詩に スコットランドに住む女医さんで芸術家のジーラさんと私がそれぞれ各々の分野の書を書くことになっている。
ちなみに彼女にはイラン人の血が流れていてアラビア文字を書く。
(上手に説明できないのでJila Peacockで検索してみてください。)
その展覧会の題が決まらず困っている。
会場はセントジョンズ教会です。
3月24日