7/25 アジアハウス受付に

2014.7.25

アジアハウスで働いている知り合いは夏休みをとっているのだが、Tシャツを届けに受付へ。

 

入り口の隅に各国の手芸品等が入ったガラスケースがあり、珍しい布等で丁寧に作られた装飾品を求めるのが楽しみだったが、それがなくなっていた。

 

去年までの何となく文化交流のために、という地味な空気はなく、アジアの経済活動に目を向けようという元気な雰囲気だった。

コースの最終日

2013.8.2

めでたく終了の筈が、ここでのコースの最終日、壁一面に貼った作品を見ながら感想を述べ合う。

 

 
○六年続けてロンドンから参加 八十近い女性絵や書迄売れてしまうらしい。もう一歩深みが出せないで数多く習っていたが、今年数点驚ろくような充実感のある作品が出来て、変わるものだと私はビックリ。ここでどんどん、やたらに習う字を(何と言っても一週間泊まり込みでの合宿なので間がもたない)ちゃんと表にして、書体、誰の作品の臨書、等きちんと押さえている。驚き。

 

 
○初参加のデザイナー。昔中東に彼女の製品を売り込みに行く時、夫がデザイナー、彼女は附録の奥さん、ということにして入国可能になったとか。いかにもその方面らしくタランコしたダブダブ洋服を着て常にニコニコして柔らかいしゃべり方で周囲の人の雰囲気を上手にまとめるが、自分で納得する迄手元でしっかり習う。初日のかわいい漫画のような字がアッと言う間に変化。他の人のことは後にすることにして….。

 

 
夕食後、例の「ドイツ歩け歩けグループ」が見に来たいというので、去年、おととしとこちらの展覧会でお世話になった人達も混じり皆で待っていたら、何故かデモンストレーションをして、ということになってしまった。こちらの人に文字の説明を頼みあやしくなると私がしゃべり、例の表の女性に要点を英語で書いてもらい「幸」が良いというのでいろいろ書き分け、行成の本から「幸」を見せて千年の昔の字を理想として勉強するこの素晴らしさ、と盛り上がり、カタ仮名、平仮名、漢字….と日本人は何と複雑な世界に生きることができるのだろうと煙に巻かれた状態で参加者はワイワイし次の部屋のバーに。その後イギリス人がドイツ人に書の話をして夜中迄時を楽しく過ごした、とのことです。
私はそれどころではなく、部屋に直行してしまいました。

大きな感想

2013.8.2

昨日から前庭に羊が戻ってきて、やっとハイアムホールらしくなった。一九七十年代にトルコで日本の商社の家族に英語を教えていたという女性が現れた。知り合いのジェニーさんの予告では「なかなか厳しくうるさい人だが、悪い人ではないのでよろしく」とのこと。「繊細で、自分の感情と線が密に繋がり、数字の美しさを持つ書にこの年になって初めて触れ、私の人生に新しい子供を持ったような気がする」という大きな感想をいただきました。興味の渦の中にいるようで、私は交通整理が大変。

今年の羊 現れました。

2013.8.1

羊を見ないハイアムホール

2013.8.1

「羊しかいない世界を体験してよ」と私は誘ってきたのだけれど、今年の前庭には一頭の姿もない!ひどい冬でたくさん羊を失った上に草が十分に生えなかったためらしい。羊が消えたのではなく、前庭の草がだめになったので羊を連れて来ないと解った。草がだめになり「羊がだめになりお互いちょうど良かったのよ」等と算数のようなことを言う人もいるけれど、農家は大変らしい。ある一種の羊の存続は一頭のおばあちゃん羊にかかっている、と笑えない話も聞いた。六年間で一番暖かいこちらの天気だが七年前はひどい暑さだったと一回目からの参加者・ジェニーが教えてくれた。新しい上部に代わった今年も出席者の熱心さには変わりなく、私は一日中一緒なので忙しい。昨日の午後皆で息抜きに近くの町に行ったが、数年前の大洪水で閉店になっていた町並みも殆んど復活。『この地点迄水が来ました』というサインが無ければ、もう外からは気づかない状態。では元気に今日のクラスを始めましょう。

新しい校長先生

2013.7.30

幸い体制が代わっても書のクラスは貴重と来年も続けることになった。新しい校長先生が写真を撮りにいらっしゃることになり、どの状態で撮っていただくのが良いか、等と話していた。書のこと等何も知らない校長先生が現れた途端、皆それぞれにしゃべることしゃべること。二年前ワーズワース美術館での書展のこと、デモンストレーションに私が白い着物を着ていたとか、ワーズワースを巡る四名の女性を花という同じ意味の文字を異なる雰囲気で作品にしてみせたとか、私が台所用フキンを美術館長さんの目前に広げてそこに印刷されている「水仙」を朗読させてしまったとか、まあ皆良く覚えていることにこちらがビックリ。この先生のやることは….とか、全員がマネージャーになった様な熱心さで宣伝にあいつとめ、お陰で校長先生も気分良くお帰りになりました。皆さん、ありがとう。
昨夜自分のしていることで久しぶりに一寸法師の話をかみしめて元気を無くしていたが、この騒ぎでアッと言う間に元気になりました。

ハイアムホールでのクラス初日

2013.7.28

今年は十二ヶ月を題材にすることに決定。一週間前に思いついた。常備の紙の黒板を机に乗せてどんどん説明しながら筆で書いていく。隣にアンというロンドンから毎年参加する女性が坐って、同時に英語で説明を書いてもらう。どう書いたら良いものか皆で頭をしぼるので楽しい展開となり、アッという間に時間がたった。たとえば、一月。象形文字としての月。正月、正の字で数を数える。初日の出。日、象形、の、ひらがなの役割。初日の出を日本人がどう捕らえるか。門松。松竹梅。日本酒。うなぎの出前。笑い話に松を安い方に設定して、ふるまう客に見えを張ると話が広がること。皆で 一 と 二 を書いて今夜は終了。

今夜から

2013.7.28

今夜から書のクラスが始まる。湖水地方への電車のなか。昨夜ロンドンは雷と雨だったが、隅田の花火が途中で中止になったと東京の友人からメールが入りビックリ。

オペラ座の怪人を見に行っていた同行のお嬢さん達は幸い劇場を出る頃には小降りになっていたとかでホテルで心配していた私も安心した。

では又近くこちらの様子を御報告します。

 

七月二十五日 顔馴染みの可愛い女の子

2012.7.26

ホテルの二軒先におととしオープンした小さなお店に英語の出来る可愛い女の子が働いている。

大仙院のまーちゃんが折り紙を教えて以来顔馴染み。
さっき行ったらプレゼントを用意して待っていてくれた。
また来るかなあ いつドアの前を通るかなあ と思っていたとか…  ありがとう!

 

七月二十五日 大当たり!

2012.7.25

昨日入手 今朝早くから午後4時半過ぎの今迄ルーブルをうろうろ

オペラをキョロキョロ歩いてホテルに帰ったのに全く大丈夫だった。

大当たり!

 

Writing to Rabbie レポート

2012.7.23

エジンバラ セントジョンズ教会 7月13・14日

 

田良原総領事

 

バーンズの詩5点に出てくる「風」をそれぞれに

 

以上 オープニングセレモニーとデモンストレーション

 

展示会場

 

Tomさん提供 第二会場

会期は8月17日迄

七月二十二日 風 風 風

2012.7.22

公園を横切り 廻り道をして エジンバラ城へ

公園では いろいろな音楽隊が お国柄 地方柄を

発揮して演奏していて 城の上迄聞こえてくる

イヤホンガイドが親切で「もっと知りたい人は 次の番号をどうぞ」

とどんどん進んでいく

最後の最後には「もっと知りたい人は おみやげ屋で専門書をどうぞ」

と案内された

日本でこれをやったら会場が人で一杯になってしまうだろう

この頃 日本の駅にしても 何にしても 案内も詳しく時間も正確なのは

そうしなければ多くの人が混乱 収拾がつかなくなるからだ

と思うようになってきた

 

日本人がきちんとしているのは人口が多いからなのだと

 

風の中を半日歩き廻りひどい有様

これを経験してから セントジョンズ教会でデモンストレーションを

していれば 違う風になっていた と思った

群馬で冬に吹く風は一方から強く吹いて 厳しいものだけれど

今日のこちらは 四方八方から吹いている感じがする

七月二十一日 ヘンリー五世

2012.7.21

ハイアムホールでテレビを見るとは思わなかったが

BBCの新作ヘンリー五世を

以前 ケネス・ブラナー主演のものを見たことがある

チャールズ皇太子が 中の王のセリフを自分と例えたニュースを覚えている

今回の主役は 皇子の頃フォルスタッフ達と下世話な日々を共にしていた

感が希薄だが 王として周囲を説得する力があると思った

日本での字幕スーパー入り放送で 又ゆっくり楽しむことにしよう

お城の裏側には中国観光団のバスがずらっと並んでいたが

日本人には全く合わない

ワーズワース美術館のマグレガー館長さんも

オリンピックのせいか この夏は日本人観光客が来てくれないので

大変寂しいとメールを下さった

明日からパリだけれど 今年はどんなかしら

いつもの小さなホテルの近くにある教会の夕べの鐘を聞いて

ポーッとするために行っている様な気がする

※写真は教会前のポスター

七月十九日 来年の日程

2012.7.19

ハイアムホールでの書のクラス

来年は七月二十八日から八月三日に決定

ずっとお世話になっていた アレックス氏が引退することになり

来年は新しい校長先生になる

八月のどれかの一週を 親族数十人で過ごすことにしているので

かち合わないようにしたいから

早く予定を知りたい という年長者もいる

五年目の今年 いつ迄この風景を楽しめるのかと

初めてしみじみとした想いで

周囲の山・緑・羊・古い校舎等を見廻した

皆さん来年一緒にいらっしゃいません?

七月十八日 野心

2012.7.18

ベトナムの書家二名の本やイギリスで出版された書の案内書等を見せてもらう

西洋のカリグラフィーに筆の跡を混ぜたもの

説明するのは上手でも字のひどいもの といろいろ

ベトナムでは文化上の断絶があり 書で師と言われる人は皆若く

五十才位の人が一番の年長とのこと

この二人の男性は美しい自分の写真を使い それこそ出来ることは

全てやって見せている

後に続く若い人達に興味を持ってもらう機会を作っている

という点で認めるべきだ というのがこちらの人たちの意見

野心がプンプン漂っている本だった